Psychoro
レポート

第24回日本行動医学会@聖路加国際大学で発表してきました

2017年12月23日

こんばんは、谷口です!
12月のはじめに、精神障害者の就労支援に関する調査について学会で報告してきましたので、簡単にご報告です。

どんな話かというと、メンタルヘルスケアが必要な人と一緒に働く同僚への支援について調べました。

結局、以下の3つです。

①精神障害についての理解を深める支援、
②業務における調整に関する支援、
③本人とのコミュニケーションに対する支援、です。


これらを考えると、本人の症状や仕事についてなど、率直に話し合えるようにコーディネートするような支援が必要だということがわかります。


企業は当事者だけではなく、周囲の同僚のことも考えた支援が必要なんです。


サイコロでは、こうした知見を活かして企業のメンタルヘルスケアに関するコンサルティング行なっています。ご相談ください!

企業の方へ


 





「精神障害者と一緒に働く同僚の“困り感”と“求める支援”とは」



メンタルヘルスケアを必要とする方々が仕事を続けていくには、周囲とのコミュニケーションが大切(森谷他 ,2014)



でも、周囲で働く人たちは、コミュニケーションに不安がある(障害者職業センター, 2016)



同僚の方々の困りごとを調べ、コミュニケーションを取ることの不安を和らげられたら、当事者も周囲にみなさんも楽になる!!

 

というわけで、メンタルヘルスケアを必要とする人と一緒に働く上で、同僚が何に困り、どんな支援を求めているかという調査をまとめたものでした。

あくまで、「当事者も周囲も一緒に働ける職場」を目指したものです。

インタビュー調査ということもあって、まだまだの段階ですが、同僚が困っているのは主に3つです。

①精神障害の特徴からくる困りごと
目に見えないうえ一人一人違うことへの戸惑いや、当事者がよく理解できていなかったり、表現してくれないなどです。

②業務上生じる困りごと
急に休むことがあることや、業務を任すことへの心配などです。

③コミュニケーションへの難しさ
悪化しないための配慮や悪化時のコミュニケーションなど。また、日常の話し合いの中で、症状について話すことへの抵抗などでした。

こうした困りごとに対して、求める支援や対策なども同時に調べたのですが、それらを補うような回答になっていました。

つまり、
①精神障害についての理解を深める支援、
②業務における調整に関する支援、
③本人とのコミュニケーションに対する支援、です。

特に③では、「症状が悪化しないための配慮」についてや、「悪化した場合の対応」などがあったり、また、症状について率直に話し合えるように仲介する役割などがありました。

今回の調査で、職場への支援の大きな枠組みがわかりました。
それをプログラムなどにして、具体的に進めていく予定です!

 



 

おまけ

この学会、聖路加国際大学というところでありました。

最寄駅は、「築地駅」です。

そうなると、、、寿司ですよね!



ウニがウニでした!

一覧へ戻る