サイコロの3つの取り組みの1つ、サイコロコンサル。
企業や団体のメンタルヘルスに関わるコンサルティングとして、相談や助言を行っています。
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2020年2月15日、当法人代表理事の谷口が契約企業のマネジメント研修にて、「パワハラにならないための世代間理解と関係性―パワハラ防止法を迎えて―」
と題した研修を行いました。
当日は約80名の職員の方々が参加されました。
みなさん、2020年から女性活躍・ハラスメント規制法が一部改正され、パワハラ対策が義務化されるのをご存知ですか?
2019年6月、パワハラ防止に関連する一連の法律が改正され、1年以内に施行されることが決まりました。詳しくは、こちら。
今回の研修はパワハラ防止法を迎えるにあたり、
「ハラスメントについて理解し、働きやすい職場づくりに向けた留意点を学ぶ」
ことを目的に行われました。
さて、パワーハラスメント(パワハラ)とは何でしょう。
パワハラの定義・・・
①優位な関係性において行われること
②業務の適正な範囲を超えて行われること
③身体的もしくは精神的な苦痛を与えることまたは就業環境を害すること
⇒詳細はこちら。
パワハラに関する相談があった職場に当てはまる特徴として、「上司と部下のコミュニケーションが少ない職場」が最多であると報告されており(厚生労働省,2018)、職場内での円滑なコミュニケーションが重要です。
では、パワハラを防ぐために、どのようなコミュニケーションをとることが大切なのでしょうか。
ポイントは、“伝え返し”と“態度”です!
“伝え返し”とは相手の言葉をそのままくり返すことで、例えばこんな風に使います。
【伝え返し“なし”】
Aさん:今日は仕事が大変だったんだ。
Bさん:何かあったの?
【伝え返し“あり”】
Aさん:今日は仕事が大変だったんだ。
Bさん:仕事が大変だったんだね(伝え返し)。何かあったの?
・・・たったこれだけ?
と思うかもしれませんが、伝え返しがあるだけで相手の“聞いてもらった感”が高まります。
言葉よりも態度のメッセージの方が伝わりやすくなります(Mehrabian, 1971)。
話をしながら返事をしていたとしても、別の作業をしたままの態度では“聞いていない”というメッセージとして伝わる可能性があります。
作業の手を止めて聞く、相手の顔を見て話す、など、そんな些細な態度の変化が相手の “聞いてもらった感”につながります。
“伝え返し”や“態度”は簡単に取り組むことができますので、意識しながらコミュニケーションをとってみてはいかがでしょうか。
おわり