12月1日の上映会まで、あと2週間となりました。
会場となるこのホールで、どんなことができるのでしょうか。
上映会の概要はこちら→https://psychoro.org/?p=858
改めて、“なぜこの上映会を行うのか”について、記しておきたいと思います。
少し長いですが、ご一読いただけたら嬉しいです。
映画のキャッチコピーである、“善と悪はどこからやってくるの”か、は対人支援の場でよく出会う問いだ。
主演は友人の阿部 進之介 (Shinnosuke Abe)
ただ、上映するのは友人が主演だからじゃない。
Psychoroとして上映したい映画の主演が友人だっただけ。
もちろん、本作品に出会うきっかけをくれて、わざわざ来てくれる友人には大感謝。
精神医療や教育、産業の現場で心理社会的な支援に携わってきたけど、支援してきた方の多くは、なんらかの被害者だ。そうなると、そこには加害者なる人がいて、被害にあった話を聞くといたたまれなく思う。
ただ一方で、支援している人が加害を行うこともある。
気持ちのコントロールができなくて子どもに手をあげてしまう感情障害のお母さん、人を裏切り物を盗んでしまう被虐待児、パワハラじみた行動をしてしまう不安症のビジネスマン。
そこで見せる行動の背景には、被害体験や障害が影響してる、、、もちろん暴力も盗みもハラスメントもダメだけど。
では、悪いのはだれなのか?
そんな正解のない臨床現場で、人を支援していく中でぶつかってきたのが、まさに”何が善で何が悪なのか”という問い。
善と悪。
私たち人間が社会で生きる中で問われる重要な価値観。
ただ少し見方を変えれば、想像を深めれば、変わりうる柔軟なものでもあるのかな。
本作品では、さまざまな立場の“善”を信じて生きる人々が描かれている。
皆さんの善は、本当に善ですか??
あの人の悪は、本当に悪なんでしょうか?
善と悪。
その多面性を改めて考えてみることで、不都合な他者や社会について少し距離をもって考えられることにつながるのではないでしょうか。そしてそれが、社会の寛容さにつながるのだと思っています。
また、プライベートでも家族ぐるみでお付き合いのあるジルデコ(Jill-Decoy association)のChihiRoさん。とっても素敵な歌い手さんです。
ブログで本イベントを紹介してくれています。
“人のとった行動の表面だけを見てはいけないと言う教訓。
かなり衝撃的ではあるけど人を優しく抱きしめたくなる映画でした。”
ジルデコオフィシャルブログ「DAY AND NIGHT」
阿部進之介さんからは、本イベントをデイアンドナイト関係者も喜んでくれていると伺いました。
「専門家がちゃんと受け止めてくれてこういう形でイベントになるのは本当に励みだ。」と
魂を込めて作られたであろう作品に、専門家としての意義をのせさせてもらった本企画を、製作者の方がこうして喜んでくれる。
こちらこそ励みになる言葉、ほんと嬉しいですし、繋がる感じがまた最高です。
12月1日の日曜日の午後、ぜひみなさんで一緒に考えましょう。
申し込みフォーム:http://bit.ly/2mGfVsI
主 催 一般社団法人Psychoro(サイコロ)
日 時 2019年12月1日(日) 13:00~17:00
場 所 鳥取県立生涯学習センター 県民ふれあい会館
※駐車スペースには限りがございますので、なるべく公共交通機関をご利用ください。
定 員 300名 ※どなたでもご参加いただけます。
参加費 1500円(当日2000円)
申込み http://bit.ly/2mGfVsI